カリフと教皇の違い ー イスラム教概論17(学び合いの会)
今回のカリフ制の議論の中で、カリフと教皇の違いが繰り返し言及された。そのなかでカトリックの「カテキズム」が紹介され、カトリックの神秘主義とイスラム教の神秘主義の違いが説明された。どれも大問題だが、イスラム教についてほとんど知識を持たないわれわれにとり、カトリックのカテキズムについての最低限の知識... 続きをみる
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今回のカリフ制の議論の中で、カリフと教皇の違いが繰り返し言及された。そのなかでカトリックの「カテキズム」が紹介され、カトリックの神秘主義とイスラム教の神秘主義の違いが説明された。どれも大問題だが、イスラム教についてほとんど知識を持たないわれわれにとり、カトリックのカテキズムについての最低限の知識... 続きをみる
Ⅸ カリフ制 【Ⅰ】イスラムと政治 1 イスラムとスイヤーサー スイヤーサー siyasa とは「政治」のことらしいが、イスラム教は政教一致の宗教であり、政治は宗教と結びついている。ここでは「カリフ制」の特徴が論じられる。 2 カリフ制の意味 カリフ制とは「カリフを首長とするイスラム共同体(ウ... 続きをみる
タッサウフ(タサッウフ) Tasawwuf とはイスラム神秘主義のことで、欧米では一般に スーフィム Sufism と呼ばれる。特定の教派というよりは一つの思想運動らしく、イスラム諸国には現在も様々なスーフィズム系「教団」が存在しているようだ。 歴史的には、9世紀以降のイスラム教の世俗化に反... 続きをみる
7月も学び合いの会の参加者は多かった。15名はおられたようだ。コロナ禍のなか猛暑が続き、東京オリンピックも始まってテレビ漬けになりがちだが、コツコツと学ぶことを楽しむ同好の士が多いことは励みになる。 今日のテーマは、イスラム教におけるカラーム論(神学)、タッサウフ論(神秘主義)、スイヤーサー論(... 続きをみる
Ⅵ 宗派(正統と異端) ー スンナ派とシーア派その他 2 シーア派 Shia 2-1 シーア派とは何か 「シーア」とは「党派」を意味する。シーア派はもともと「シーア・アリー(アリーの党派)」と呼ばれた。「アリーを支持する党派」という意味のようだ。ムハンマドの後継者(カリフ)はムハンマドの従兄弟で... 続きをみる
Ⅵ 宗派(正統と異端) ー スンナ派とシーア派その他 イスラム世界には歴史的に様々な宗派が存在してきた。現在でもいくつかの分派が存続している。だが現在はスンナ派とシーア派が二大勢力であり、その他は微々たるものだという。イスラム教の信者数を16億~18億人として、スンナ派が90%、シーア派が10%... 続きをみる
Ⅴ イスラーム法 ー シャリーア(Sharia)(聖法) 4 イスラム法学 イスラム法学とはイスラム法(シャリーア)に関する解釈学のことだ。といっても、なにか制定法とか条文の実務的な説明を行う学問ではなく、一種の「哲学・思想」のようなものらしい。イスラム法は実定法ではなく、自然法(神が定めたもの... 続きをみる